IDX IndustryDXの活用例

「IDX IndustryDX」は、製造業の現場の社員、DXシステム管理者、社内外の提携企業の関係者などの問題を解決するために開発されたソリューションです。以下は、製造業におけるデータの保存と共有で抱えているさまざまな課題とソリューション、導入効果をまとめた活用例となります。

IDX IndustryDXのソリューション

1、製造業におけるデータをバックアップし、どこからでもアクセスできるようにする
2、内部や外部と安全な共有をし、チームコラボレーションを効果的に行う
3、すべてのドキュメントのバージョンと変更を追跡する
4、セキュリティとコンプライアンスを最大化して、製造業の各部門のデータを安全に保つ
5、大規模なコスト削減を可能にする

「IDX IndustryDX」では、これらの5つの課題を解決するために、クラウドで効率よく製品設計、工程・設備設計、生産の電子データを共有、保管することができ、エンジニアリングチェーンを強化し、サプライチェーンを再構築して設計・生産一体化により高生産性を達成するために開発されたクラウドベースのSaaSサービスです。

提携企業との図面データの安全な共有における活用例

課題

複数の提携先の企業に図面を印刷して郵送することがこれまでの主な共有方法でしたが、テレワーク業務が週に4日となり、安全にオンラインで図面を共有できるシステムを求めていました。

ソリューション

「IDX IndustryDX」を導入することで、複数の生産工場や、部品 メーカーに対して、それぞれ個別のチームドライブを作成して、必 要な図面データや、部品情報を互いにやりとりが可能になります。 変更があった図面データに関してもバージョン管理ができるので、 最新データがどれかをすぐに判断することができます。また、上書き保存で重要なデータを喪失するリスクも回避できます。必要なメンバーのメールアドレスを設定するだけで数分でそれぞれの提携先とセキュアなデータ共有のフォルダを作ることができます。

導入効果

大掛かりなシステム構築をすることなく、安全な共有システムの環境を提供できるため、低コストで、いつでもどこでも機密性の高いトランザクションでドキュメントにアクセスできる環境を提供できます。複数の取引先のフォルダは、厳格な権限設定で守られ、許可されたチームメンバー以外は、同じシステム内にある他のフォルダ を見ることも存在を知ることさえできません。図面データ・設計デ ータというクリティカルなドキュメントを素早く、低コストで、安全に複数企業とやりとりできる最適なDXシステムです。

サプライチェーン業務改革における活用例

課題

コロナ禍で顧客のニーズに大きな変化が出て、流通にも多大な影響が出てきたために生産計画を短いスパンで見直し、増産・減量の判断を早期にくだし、実施するフローを構築したい。海外との輸出、 輸入規制の急変にも即時対応できる体制で、時代の変化にあったサ プライチェーン業務改革を実現したい。

ソリューション

「IDX IndustryDX」を導入することで、部門間や企業間を横断するデータ共有システムを実現できます。縦割り組織を超える安全でスピーディな情報共有システムを構築して、生産部門と部品調達部門、 そして、取引先とのデータ連携まで、急激に変化する顧客のニーズに対応できるサプライチェーン業務改革を支援します。

導入効果

これまでメールや書面でのやりとりで、生産計画の確定に数ヶ月か かっていた業務フローを大幅に短縮することを可能とします。新たなシステム導入には、スイッチングコストが懸念されますが、アナ ログの業務に慣れている、中堅以上の社員でも、シンプルな操作画面で非常に簡単に、フォルダ作成や、ダウンロード、アップロードでのデータ共有が可能となるため、システム導入の教育コストの負担がありません。一度設定されたチームでの繰り返しのやりとりも、メールのような誤送信や書面での送付先のミスも発生せず、業務の無駄が大幅に削減され、驚くほど簡単に業務改革のスタートを切ることができます。

老舗製造業のデータドリブン経営における活用例

課題

ものづくりの企業として、100年以上の歴史とノウハウを持つ老舗会社の無形資産である製造技術の記録や、設計データをAIに活用できるビッグデータとしてデジタルデータ化して一元管理したい。

ソリューション

「IDX IndustryDX」のメタデータ管理・検索機能を活用することで、研究、設計、生産、マーケティング、購買、営業などの企業内の他部門のデータにそれぞれ特性に応じたメタデータを付与することができます。紙の情報もAI-OCRと連携して「IDX IndustryDX」 に取り込んで、メタ情報を登録すれば、AIで活用するデータに加工することが容易になります。

導入効果

100年以上の長きにわたり蓄積された、企業内のデータをAIに活用して、新たな企業価値を生み出すデータドリブン経営を実現するためには、まず、コンピューターが理解できるフォーマットでデータを収集することが重要です。日々の業務でデータをアップロードしながら、メタ情報を入力することで、時間と共に自社のAIシステムで使われるビッグデータの蓄積へとつながっていきます。また、メタ情報が入力されたデータにはデータマーケットプレイスで2次利用ができる付加価値の高い情報として保管ができるようになります。データ供給元のAIサプライヤープラットフォームとして考案されたシステムで高価値なデータを生み出すインフラを整えることができます。

スマートファクトリーへのDXにおける活用例

課題

現在は単一の工程別に自動化、最適化されている生産現場を相互に連携して、個別に収集されたデータの利用率を上げて、総合的に工場の最適化を実現したい。

ソリューション

多品種少量生産に対応するために顧客のニーズを細かく把握して、 企画から製品化までのリードタイムを短縮するスマートファクトリ ーへとDXを推進するために、「IDX IndustryDX」は、工場内外 の点在するデータを収集して、保管し、共有するシステムで支援します。

導入効果

データドリブンビスポーク製造業の時代になり、製品のライフサイ クルが短縮され、マーケットの情報を、素早く、企画・生産工程に反映することが、これからの製造業の革新に欠かせない条件となりました。製造業のすべての工程を連動させて、多数のデータに基づいて分析し、意思決定をするスマートファクトリーを段階的に進めるために、生産現場のあらゆるデータを包括的に収集し、検索しやすいデータとして保存できる「IDX IndustryDX」のプラットフォ ームはとても実用的なDXソリューションです。これまで連動が困難だったサプライチェーンとエンジニアリングチェーンをシンプルでセキュアな環境でデータ共有ができるように素早くシステム構築 をすることができます。

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